ヒト由来細胞の取り違え(置き換わり)などが無いことを証明することであり、その検証方法としてSTR(Short Tandem Repeat)解析が広く用いられている。STRは2~7塩基の短いDNAの繰り返し配列で構成され、多型性に富むことから犯罪捜査などの個人識別の分野で有用なマーカーとして使用されている。

また、複数個のマーカーを解析することで識別能力が向上する。現在細胞バンクでは9ローカスあるいは16ローカスの解析を実施し、データを蓄積することでデータベースを構築している。細胞認証するためには自分が使用した細胞のSTRデータをデータベースと照合することで検証できる。

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※実験動物由来細胞株に関しては、実験動物が近郊交配で作製されているため多型性に乏しく細胞株同士を識別できないため、動物種推定、系統識別程度の解析方法が推奨されている。